地中熱利用

一般に普及しているエアコンは、空気を熱源としてヒートポンプで熱交換を行うシステムです。冷房時には、家の中の熱を奪い取り外の空気に逃がします。暖房時には、外の空気から熱を奪い取り家の中に放出します。

これに対して、地中熱利用では地中地下水河川水等を熱源として熱交換を行うシステムです。空気と違って、地中の温度は年間を通して大きな変化がありませんので、夏期は外の空気より低い温度の地中に熱を放出し、冬期は外の空気より暖かい地中から熱を取り出します。

地中熱利用の長所

  1. 空気熱源ヒートポンプ(エアコン)が利用できない外気温-15℃以下の環境でも利用可能(日本中いたる所で利用可能)
  2. 放熱用室外機がなく,稼働時騒音が非常に小さい
  3. 廃熱を空気中に放出しないのでヒートアイランド現象への影響が小さい
  4. 地中熱交換器は密閉式なので,環境汚染の心配がない
  5. 最終熱量は使用した電力の3.5倍以上 → 省エネとCO2排出量の抑制